子供の気持ちの「むら」を吸収するということ

子供が何かを学ぶ時、当然山もあり谷もあります。

子供が自分からやりたい、と言って始めた事でも、実際やってみたら
なかなかうまくいかないこともあるでしょう。

調子にのっているうちはいいけど、壁にぶち当たっちゃった、ということも
あるはずです。

他に楽しいことをみつけちゃったため、興味がそちらにばかりいってしまって
今までしていたことがおろそかになることもよくあります。

ですが、お稽古事でも学校でも、一対一のレッスンの場合をのぞき
その子の気持ちの山も谷も無視して、どんどんと進んでいきます。
レッスンもどんどん進みますし宿題だっていつも同じようにでます。

調子のいい時はいいですが、悪い時にだされた宿題をこなすのは
大変でしょう。やりたがらない、泣いて嫌がる、もうお稽古事そのものを
やめてしまいたくなる・・・。

子供にだって調子のいい時、悪い時がありますから、当然そのようなことも
起こります。

そんな気持ちの[むら]が講師にまでひしひしと伝わってくるような子供と
そのような[むら]を全く感じさせない子供がいます。

子供が不安定な気持ちのままレッスンにやって来て、レッスンでストレスを発散し
宿題もやってこないし、お母さんともいつも言い争いばかり。

もちろんそんな子にでも調子のいい時、というのは必ずあって、宿題も
だされた以上にしてきたり、「もっとだして!」なんてリクエストすることさえ
あります。

ただ、気分が乗らない時、疲れちゃう時もある、という、それだけです。

大人でも子供でも誰にでもあるそんな気持ちの[むら]をコントロールするすべを
小学生の低学年以下、特に幼稚園児は知らない場合がほとんどです。

「この子、宿題をしないんです。泣いて嫌がるんですけど。」

とお稽古の先生に相談するのは、最後の最後の最後の手段にして欲しい。

子供の気持ちの[むら]はおうちの人がうまく受け止め、のせておだてて
あの手この手でのぞんで欲しい、と思うのです。

宿題を減らすのは簡単です。

ですが、宿題は先生との約束。それが必要だとか、楽しいかとか、そんな以前に

「ここまでやってこようね。」

と決めた決め事を守らないで許されるのはおかしい気がします。

その宿題の内容が気に入らないのであれば話は別ですが、嫌がるから
宿題をさせられない、という言い訳は、特に小学生の場合通用するのでしょうか。

多すぎるのならともかく、大人であれば30秒で終わる量の英語の問題を解いたり
文を書いたりする、その作業を子供にさせることができないというのは
悲しいし情けないと感じます。

一方、あまりにもいつも淡々とコンスタントに宿題をこなしてくる子供の
お母さんに

「いつでも順調で、着実に進んでいますね。」

となんとも脳天気なことを言って

「そうでもないんですよ。」

と笑われたことがとても印象に残っています。

そんな[優等生]のように見える子供にでも、絶好調やスランプがあり
でもそれをお母さんがうまく受け止めていたからこそ、自分(講師)にはわからず
ただひたすら右肩あがりのように見えてしまっていただけなんだ、とわかりました。

講師としては子供の様子をきちんと把握していなかったのですから
お恥ずかしい話ですが

「自分も、親としてこうありたい!」

と強く思いました。

常に右肩あがり、だなんて、よく考えたらありえません。
誰しも何かしら乗り越えつつ前進していくんだなぁ。それが表に丸見えじゃ
恥ずかしい。そう言うことは家庭内で解決し、そ知らぬ顔してスマートに
お稽古に通いたい。

もちろん、どちらのタイプの子供の方がそのお稽古事の成果がでるかというのは
言うまでもありません。おうちの方々と、講師である私と、うまく役割分担し
協力し合って子供の能力を伸ばしていけたら最高だなぁ、と思うのであります。

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