3歳児クラスの読み聞かせ

3歳児(三年保育の幼稚園年少)のクラスで英語の絵本を読む時
できる限り同じ本は読まないようにしています。
同じ本だと、どうも子供たちの反応がよくないように感じるからです。

実は一ヶ月間同じ本を読みつづける、ということを一年ほど続け
結局あまり効果が無いような気がして挫折した経験があります。

毎週毎週同じ本を読みました。

同じ本を、ほぼ同じ調子で、読みつづけました。アプローチをかえるかどうか
迷ったものの、まず、同じ調子で読みつづけ、繰り返されるフレーズや
気に入ったフレーズを覚えてくれたら、と思ってのことでした。

子供たちの反応はまさに様々。

確かなことは、毎回ほぼ、興味を持ってくれる子供とそうでない子供が
決まっていた、ということです。・・・と言っても本をながめて
聞いている風な子供は毎回一割から二割、あとは、他のお友達としゃべっていたり
他の方を向いていたり、決して聞いている風ではありません。

たまに英語の音が耳にはいってきてはいたでしょうから、全く意味がなかった
とは思いたくありませんが、英語が、そのフレーズを覚えるほどのインパクトで
頭の中へ入っていってくれていたとは思えません。

その上、その、聞いていくれている子供、というのは、お母さんがまめに

「ほら、きこうよ。」

と声をかけてくださっていたからであって、純粋な意味で絵本の内容に
興味を持っていた、というわけではありません。

ぼ~っとしている子供の背中をツンとつついて

「ほら、きこうよ。」

と声をかけたら、そのうち半数はきっと、聞いてくれたと思います。

おしゃべりしている子供の場合は、ツンとしたところで、おしゃべりの方が
楽しいでしょうから、もう絵本へはなかなか意識をむけてくれなかったかも
しれません。

そんな調子ですから、お母様方の協力で、もう少し子供たちの気をひくことが
できたかもしれませんが、それでも半数きいていればいいほうだったでしょう。

講師である私自身が

[まずはいつも同じ調子で読み、繰り返すことにより印象深くしたい]

という目的で読んでしまっているので、毎回徹底して同じ読み方でしたから
(定着を試みていたのでイントネーションも正確に統一していました)
はっきり言って、面白くなかったようです。

子供たちのうち、たとえ半数には効果があっても残り半数をばっさり
切り捨てるような教え方は、決していい方法ではないでしょうから
もう、やめました。

そしてそのかわり、うちにある絵本をまめに持っていって

「この絵本、いいですよ~」

とお母様方にご紹介する、という方法にかえました。

どこの本屋さんがいい、とか、近くの図書館にはこの洋書絵本があった、とか
そういった情報をお母様方に向けて発信し、

「是非やってみよう」

というお母様だけが、その絵本を借りるか買うかして、おうちで落ち着いて
読んであげてくれたら、と思ったのです。

英語のレッスンの時はお友達が一緒だから、ついついおしゃべりしたくなる
気持ちもわかります!おしゃべり、楽しいもんね!

眠たいから本当はお昼寝したい時間につれてこられて、機嫌が悪い時
絵本だのワークだの、何するって言われても困るでしょう。疲れちゃったもんね!

遠足で散々遊んできた子供、幼稚園でいやなことがあった子供
今日の夜ご飯はおばあちゃんのところで食べるんだぁ、と英語どころじゃない子供
色々いるのですから、みんなみんなそろって絵本を楽しむことって
難しいものです。

毎回違う絵本であれば、「新しい絵本だ!」というインパクトだけで
子供たちをひきつけることができますが、そうでなければ
「ま~た~こ~れ~か~・・・」とだれちゃいます。

そういうわけでの方針転換でしたが、実は結局これがさらに子供たちの英語力に
差をつけてしまったのは言うまでもありません。

まめにおうちで絵本を読んでくださったお子さんがほんの数人いらして
めきめき英語力を磨いてくれました。

やっぱり、子供の機嫌のいい時、気が向いた時、などいいタイミングを
見計らって読んでやる[絵本]の威力というものは、レッスンなんかで
先生に読んでもらうよりはるかに大きかったようです。

ところがこれが[年長]ともなると、随分様子がかわってくるのです。
五歳児クラス(もうすぐ小学生、というクラスです)ともなると
毎回同じ本、というのが逆によくなってくるのです。

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